分散マネジメントリフレクタ(DMR)

DMR Dispersion Management Reflector
Teraxion社のオールファイバ型分散マネジメントリフレクタ(DMR)/チャープファイバブラッググレーティング(CFBG)は、
超短パルスモードロックレーザの異常分散または正常分散を精度よく補償します。
分散マネジメントリフレクタ(DMR)は、特に高精度の分散を有することから、カスタムの波長や共振器長を持つ
モードロックレーザの多くの構成において、ご使用頂けます。


■ 5つの主要な特長
・正確性
精密な分散マネジメントにより、全波長スペクトルが適切な位相関係を維持することが保証され、超短パルス幅が実現されます。

・耐久性
オールファイバ型分散マネジメントリフレクタ(DMR)のモノリシックな設計により、温度変化や機械的衝撃による軸ずれは本質的に取り除かれ、その結果、50fs程度の短パルス幅が実現されます。

・信頼性
Teraxion社のチャープFBGは、10年以上の間、ファイバーレーザーシステム内の重要なコンポーネンツとして使用されてきた実績があります。

・標準品
PM980ファイバ用に設計され、1030nm波長バンドに最適化されたリフレクタを、標準品として在庫しています。

・適合性
分散マネジメントリフレクタ(DMR)は、波長、バンド幅、ファイバタイプ、分散パラメータ等を選択したカスタム設計も可能です。


■ 標準仕様

項目 標準仕様1 標準仕様2 単位
FWHM 3dBでの反射バンド幅1* 20±1 10±1 mm
反射率(ピーク値) >12.0 >25.0 %
D2* +0.20 +0.42 ps/nm
D32* 0 0 ps/nm2
室温での中心波長3* 1030±3 nm
スペクトル形 Gaussian
波長基準 Air
コネクタタイプ なし
ファイバタイプ PM980
パッケージ 紫外線硬化型樹脂
ファイバ長(両側) ≧1 m
RoHS適合 有り

標準仕様のメーカ仕様書はこちら
標準仕様1:DMR-1030-20-12  標準仕様2:DMR-1030-10-25

■ カスタム仕様

項目 単位
波長幅(全範囲) 800〜2400 nm
バンド幅 0.015〜100 nm
分散レート 0.01〜2000 ps/nm
高次分散マネジメント β2, β3
反射率 最大99.0まで %
ファイバタイプ SM, PM, LMA
パッケージ 紫外線硬化型樹脂、ルースチューブ

1*
 短波長は最初に反射されます。
2* 群遅延関数:GD=D1+D(λ-λa)+D3(λ-λa)2
3* 室温とは、20℃〜23℃です。

■ 品番
カスタム仕様の品番構成

1=波長(nm)、 2=-3dBでのバンド幅(nm)、  3=反射率(%)、  4=±D2 or ±β2  Dxxxx(ps/nm)  βxxxx(ps2)
5=±D3 or ±β3  xxxx(ps/nm2)  xxxx(ps3)  
6=ファイバタイプ  P1=PMF, P2=クラッド抑制モードPMF, S1=SMF, S2=クラッド抑制モードSMF

■ 分散マネジメントリフレクタ(DMR)の使用例
VBGコンプレッサと組み合わせたチャープパルス増幅

※ メーカーHPは、こちらをクリック下さい。

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