KGW結晶・KYW結晶
Nd、Ybドープ品

KGWとKYW結晶は、最も将来性の高いレーザ媒質です。単純な2レベル電子構造のYbイオンは、アップコンバージョン、励起状態吸収、濃度消光等の望ましくない損失を回避する効果があります。従来使われておりますNd:YAGと比較しますと、KGW、KYW結晶は

  • 遥かに広い吸収帯域
  • 4倍の長さの蛍光寿命
  • 大きなエネルギー保存容量

といった多くの特性を持ち、従来のNdドープレーザ媒質よりも、LD励起に適しています。これらの動作特性により、KGW、KYW結晶は高出力な短パルス継続のフェムト秒レーザを始め、その他多様な用途に大変有効です。

また、KGW、KYW結晶には下記の特徴があります。

  • 高い吸収断面積
  • 高い誘導放出断面積
  • ごくわずかな量子欠乏
  • 偏光レーザ放射
  • Ti:Sapphire、LD励起との高いスロープ効率

■ 光学特性

透過帯域[nm] 350-5000
量子欠乏[lpump/lse] 0.959
屈折率(λ=1067nm)
   ng 2.033
   np 2.037
   nm 1.986

■ レーザ特性

Nd:KGW Yb:KGW Yb:KYW
レーザチューニング帯域[nm] 911, 1067, 1351 1025-1045 1025-1045
放出断面積[cm2] 4.3 x 10-19 2.8 x 10-20 3 x 10-20
ピーク吸収断面積[cm2] 1.19 x 10-19 1.2 x 10-19 1.33 x 10-19
吸収係数[cm-1] 36 26 40
吸収帯域(FWHM) 3.65 3.7 3.5
蛍光寿命[ms] 0.1 0.6 0.6

■ KGW、KYWレーザ媒質 ロッド仕様

方位

それぞれの用途に適した方位がございます。
お客様の用に必要な結晶方位につきましては、
お気軽にお問合せ下さい。
標準サイズ[mm]

ロッド最大長   : 80mm
ロッド最大外径 : 40mm

※ご希望のサイズをご指定下さい。
ドープ濃度[at. %] 最大8%

技術的なデータや、仕様につきましてのご質問がございましたら、お問合せ下さい。


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