EKSMA THz波 ・赤外 (IR)用 半導体結晶


GaSe 結晶


--- Gallium Selenide ガリウムセレナイド ---

EKSMA OPTICS (リトアニア)
■ 製品概要 
EKSMA社では、テラヘルツ波発生・検出のための半導体材料として、2種類の結晶を取扱いしています。
その中の1つが、GaSe 結晶です。
またGaSeは、赤外波長用非線形結晶としてもご使用いただけます(透過波長上限は、18umです)。

■ 特長 (THz波) ■ 特長 (中赤外)
−チタンサファイアパルスレーザによる励起で、41THzまで発振可能
   (励起波長780nm, パルス幅12fs)
−高いダメージ閾値
−THz波用途に適した透過範囲
−低吸収係数
−THz波発生・検出装置で特定の周波数のみを選択できるよう、
  最適な厚みを設計

−広帯域の中赤外波長発生に対応
−下記の用途に使用可能:
   ・CO2レーザの効率的なSHG
   ・パルス化したCO, CO2 、重フッ化水素(DF)レーザ(λ=2.36μm)のSHG
   ・CO, CO2レーザ光の可視光帯への波長変換
   ・Nd(ネオジム)と赤外色素またはF中心レーザのパルス光の差周波混合に
    よる、赤外パルス光の発生
   ・波長3.5 〜 1.8μmまでの光パラメトリック発生

■ 物性
構造:   負の一軸性、六方晶 セルマイヤー方程式
point group: 62m Crystal: A B C D E F
融点: 1233℃ no: 7.443 0.405 0.0186 0.0061 3.1485 2194
格子係数: a=3.742A, c=15.918A ne: 5.76 0.3879 -0.2288 0.1223 1.855 1780
密度: 5.03 g/cm3     式
熱膨張係数(10-6/°K): ⊥9.0,   ll 8.25 n2=A + B/λ2 + C/λ4 + D/λ6 + E/(1- F/λ2)
透過波長帯: 0.65 〜 18μm
屈折率: no=2.9082,  ne=2.5676 @1.06μm
no=2.8340,  ne=2.4599 @5.3μm
no=2.8158,  ne=2.4392 @10.6μm
吸収係数: 0.25cm-1 @1.06μm
0.05cm-1 @2.5, 5.0, 7.5, 10.0, 11.0μm


■ 非線形光学・電気光学特性 ■ EKSMA社THz波用GaSe 結晶標準サイズ
非線形光学定数(d22): 54 pm/V 直径: 7mm
電気光学定数(r41): 14.4 pm/V 厚み: 30um,
100um,
1000um
バンドギャップ 2.2eV at 300K ホルダ径:      40mm
ダメージ閾値(ノンコート): >28 MW/cm2, 150ns, at 9.3μm
透過波長帯: 0.65 〜 18μm ※EKSMA社は、ホルダあり・なしの両方に対応可能です。
  Cradley crystals社は、ホルダなしのみのご提供になります。
ウォークオフ角@5.3μm 3.4°


  GaSe 透過カーブ ( 長さ17mm、コーティングなし ) Type1とType2の SHG位相整合チューニングカーブ
結晶が柔らかいため、ARコーティングはできません。
壊れやすいため、御取り扱い時はご注意ください。
結晶が柔らかく、面(001)に沿って裂けますので、
カットできない位相整合角があります。

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