アイセーフ出力で医療用・距離計用に最適
レーザーガラス開発の躍進といえます、Kigre社のQE-7S Erbiumドープ・リン酸レーザーガラスは、近赤外領域のレーザーの安全使用の範囲を画期的に広げることが出来ます。
QE-7Sは1.535μmの波長で発光するので、赤外波長域で発光する他のレーザー材料と違い、人の目に対する危険はありません。
加えて、Kigre社が特許を持つ材料は、レーザー発光効率を従来より入手可能なErbiumドープ・ケイ酸レーザーガラスの4倍に高めることが出来ます。
■ 用途
QE-7Sは現場での安全作業が求められる距離計用として理想的です。
また目視による観察が必要で、目の保護が従来は難しい医療用としても最適です。
■ 供給形態
QE-7Sはロッド・クラッド−ロッド・スラブ・ディスク形状で供給可能です。
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CDRHは、レーザーをクラス分けする規格で、クラス1と規定されたレーザーは安全とみなされます。
一般的にクラス1レーザーの許容出力は波長ごとに制限され、可視領域外では制限は緩やかです。
1.4μm以上のアイセーフ領域では、平均出力1mW近くが許容されますが、1.54μmを中心とした0.02μm幅の領域では1パルスあたり79μJ以上まで許容されます。即ちその狭帯域内では1パルスあたり7.9mJが許容される事になります。 |
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分光特性 |
ピーク波長 |
1.535μm |
断面積 |
0.8 x 10-20cm2 |
蛍光寿命 |
8 ミリ秒 |
放射寿命 |
8 ミリ秒 |
線幅 |
30 nm (FWHM) |
損失@レーザ波長 |
0.02%/cm |
光学特性 |
屈折率 (Nd) |
1.542 |
屈折率@1.54μm |
1.531 |
dn/dt (20-40℃) |
-63 x 10-7/℃ |
熱特性 |
遷移温度 |
462℃ |
熱膨張 |
114 x 10-7/℃ |
熱伝導 |
0.82 W/m°K |
比熱 |
0.80J/g°K |
熱光学係数(W) |
-3 x 10-7/℃ |
物理特性 |
比重 |
2.94 g/cc |
ヌープ硬度 |
556 |
ヤングモジュラス |
7210 Kg/mm2 |
ポアソン比 |
0.24 |
ダメージ閾値 |
>25J/cm2 |
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