Yb:YAG結晶     
  • Yb:YAG結晶は、1030nmで発振します。
  • Yb3+イオンには、マニホールドが2つだけあります。 その2つとは接地2F7/2と励起2F5/2で、約10,000cm-1ずつ離れています。 これにより、Yb3+ドープの結晶は、高出力1μmレーザに非常に有効な分光特性やレーザ特性を持ちます。 特に、Yb3+ドープの結晶は濃度消光、アップコンバージョン、励起状態での吸収が起きないという特性があります。
  • Yb:YAG結晶は、コンパクトで効率的なLD励起レーザ装置用に適しています。
  • Scientific Materials社のU.P.グレードYb:YAGは、同社特有の、業界で最も厳しい品質管理の元に製作されています。
  • U.P.グレードYb:YAGは、高い効率、ダメージ閾値などの優れた動作特性をもたらします。
  • U.P.グレードのYb:YAGを媒質としたレーザシステムで、数kWレベルのレーザ出力が測定された事が正式に報告されています(※)。

■ 特長 ■

A) エネルギー保存期間950μs
同じホスト結晶へのNd3+ドープ品の3倍から4倍という、長いエネルギー保存期間を持ちます。
B) 量子欠陥8.6%
量子欠陥が少ないため、レーザ発振中の熱発生を抑制する効果を持ちます。
C) 広い励起ライン
波長940nmにおいて広い励起ラインを持ちますNd:YAGの808nm励起ラインの10倍の広さです。
レーザシステムにおいてLD励起波長の熱ドリフトの影響の抑制効果をもたらします。
■ Material Properties ■
ホスト結晶 Y3Al5O12
ドーパント Yb3+
濃度 0.2-100%
標準濃度
0.2%、0.5%、1.0%、5.0%、10%、15%、25%、50%、100%
方位 <111>
波長 1030nm

(※)文献:D. S. Sumida, A. A. Betin, H. Bruesselback, R. Byren, S. Mathews, R. Reeder, and M. S. Mantgir, "Diode Pumped Yb:YAG caches up with Nd:YAG," Laser Focus World 35, 63-70(1999).

HOME

株式会社ハナムラオプティクス