近赤外〜遠赤外用ポラライザ



赤外(NIR〜FIR)ポラライザ

スペクトル範囲は、1.5um〜ミリ波です。
ポラライザは、回折格子で組み合わされており、各材料の透過領域でご使用頂けます。
ポラライザの格子は基板上に三角形状の溝を形成し、
その後に一組の溝面上にアルミのメタルコーティングをする事で構成されます。

用途
・顕微鏡
・薄膜フィルム研究
・半導体研究
・電気光学変調システム
・結晶及び高分子膜の分子配向研究
・イメージング
・センサ及び検出器
・分光器
特長
・近赤外〜テラヘルツ域の波長帯での使用
・結晶、ポリマー基板
・短光路のため、非常にコンパクト
・高透過率
・高偏光消光比
・ホルダ付(グリッド方向のマーク付保護リング)で供給

サイズと形状
近赤外〜遠赤外(THz波を含む)ポラライザは、周期回折格子技術、フォトリソグラフィーを使用して、生産されています。
アプリケーション波長帯、サイズと形状は材料により、異なります。

クリスタルポラライザ
回折格子は、通常右図の様に円形基板上に線引きされています。
線引きされた場所の形状は、右図の通りです。(多角形又は円)

多角形となっているのは、円形と同じクリアアパーチャを維持しつつ、
基板の使用面積を小さくするためです。
ポリマーポラライザ
クリアアパーチャ25mm径や25mm×25mmのポリマーポラライザは、在庫がございます。
他のサイズやカスタムデザインにつきましても製造可能ですので、お問い合わせ下さい。
通常アパーチャのホルダーサイズは、直径42mm×厚さ8mm又は直径34.9mm×厚さ7.9mmです。

ARコーティング

CaF2、BaF2、テフロン、ポリエチレンは、屈折率が低い為、ARコーティングは必要ありません。
しかし、ゲルマニウム(Ge)とセレン化亜鉛(ZnSe)は、高屈折率です。
これら2つのポラライザについては、高透過率を得るため、ブロードバンドARコーティングをします。
ただし、在庫のGeとZnSeポラライザには、ARコーティングがついていません。
ご希望のアプリケーション波長をお知らせ下さい。最適なARコーティングを致します。
(※高硬度ポリエチレン(HDPE)につきましては、THz用ポラライザのページをご参照下さい。)

基板材料別の仕様
材料基板 CaF2 BaF2 ZnSe  Ge Fluorineplast
(teflon)
スペクトル域, μm 1-9 1.5-12 1.5-14 8-14 1.5-7 2-7
標準クリアアパーチャ, mm 25x25 Φ25
標準クリアアパーチャのホルダサイズ, mm Φ42x8 Φ42x8かΦ34.9x7.9
最大クリアアパーチャ, mm 50x50/Φ50 80 100
溝本数 / mm 2400 1200 2400 1200
透過効率 K1 (平均), % >70 65-70(裏面ARコート付)
>50(ARコートなし)
>50
(裏面ARコート付)
75-85 70-80
不要発振の透過率 K2 , % 1-2 @ 1.5 μm
<0.5 @ 2μm
<0.1 @ 3-9μm
1-2 @ 2 μm
<0.1 @ 11 μm
1-2 @ 2 μm
<0.1 @ 10 μm
<0.1 @ 10 μm 1 @ 1.5 μm
<0.5 @ 2μm
<0.1 @ 3-7 μm
2 @ 1.5 μm
<0.1 @ 3μm
透過率 (K1-K2)/(K1+ K2 ), % 94-97 @ 1.5 μm
>98 @ 2 μm
>99 @ 3-9μm
94-97 @ 2μm
>99 @ 11μm
94-97 @ 2 μm(ARコート付)
92-96 @ 2 μm (コートなし)
>99 @ 10μm
>99 @ 10μm 97 @ 1.5μm
>99 @ 2-7 μm
97 @ 2μm
>9 @ 3-7 μm
消光比 E=K1/(2 x K2) 15-35 @ 1.5 μm
70 @ 2μm
350 @ 3-9μm
15-35 @ 2 μm
350 @ 11m
15-35 @ 2 μm
325-350 @ 10μm(ARコート付)
10-25 @ 2μm
250 @ 10μm(コートなし)
250 @ 10μm
(ARコート付)
40-45 @ 1.5 μm
70-85 @ 2 μm
380-430 @ 3-7μm
>40 @ 1.5 m
380-400 @ 3μm


各材料の透過データ





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