サファイアファイバ(赤外ファイバ)


サファイア光ファイバは、他の光ファイバと比較して下記の特長があります。

・ 高温度キャピラリー
・ 化学的不活性
・ 高い光学ダメージしきい値
・ 中赤外線域までの高い透明度


サファイアファイバは、単結晶で、シリカ光ファイバ等と比べて硬度が高いので、
フレキシビリティーが低く、大きな直径での使用には適していません。

MicroMaterials社(米)は、大きな直径と、小さな直径でフレキシビリティーのあるサファイア光ファイバの、
両端テーパー型 または 片端テーパー型サファイア光ファイバで、この問題を解決しました。
テーパー型サファイア光ファイバは、特に下記の用途に適しています。

A) Er:YAGレーザービーム(2.94um, cw & pulse)等の中赤外光の伝送
  (テーパー型により、入・出射端面のダメージが低減)
B) 各種の光学系へのカップリング


■ ファイバの標準コア径
 ストレートタイプ  75um ~ 500umの間で供給可能です。
 ご希望のコア径をお知らせ下さい。
 片端テーパータイプ  例)300um→150um、360um→180um
 両端テーパータイプ  例)300um→150um→300um、360um→180um→360um
※ ファイバの両端面は、研磨仕上げにての供給になります。


■ 特性値 & 仕様
 ファイバ方位: C軸
 直径: 50um〜500um
 融点: 2072℃
 引っ張り強度: 2200MPa (100umコア@25℃)
1400MPa (200umコア@25℃)
 ダメージしきい値: 1.3Kj/cm² (λ=2.94um, γ=100us)
 屈折率: 1.76@1um、1.70@3um
 N. A.: 0.45(コア径300umで長さ1mの場合)
※ N. A.につきましての詳細は、こちらをご参照下さい。
 減衰: 近赤外の波長伝送時に、約0.5〜1.0dBの減衰(コア径300umで長さ1mの場合)
 曲げ損失: コア径100umを直径3cmに曲げた場合で、約3%の損失
(出来る限り大きい直径に曲げて使用される事をお勧めします。)
 クラッド: エアークラッド(クラッドなし)
大気との屈折率差から、レーザー光はサファイア光ファイバと
大気の境界を、全反射して伝搬します。
 ジャケット: PTFE(テフロン), 50um厚
サファイア光ファイバ(コアのみ)上にタイトに付きます。


■ メーカ仕様書


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