テラヘルツ波用ARコーティング

 高反射ロスにより、HRFZ-Siの透過率は、54%以下と知られています。しかしながら、反射ロスは
 AR
コーティングにより、
低減する事が出来ます。

 Tydex社は、ポリエチレンとパラキシリレン系ポリマーコーティングをご提供致します。
 平面用のポリエチレンコーティング技術を開発して
来ています。

 平面用のパラキシリレン系ポリマーコーティングは、マイクロエレクトロニクスでは、良く知られています。
 光学面上(球面に限らず、平面にも)のコーティングを達成する為に、改善して来ています。
 
 ARコーティング波長帯域は、お客様により、ご指定頂けます。60μmから1300μmの広い間隔の帯域用の
 
ARコーティングを施す事が可能です。

 下記のARコーティングに、ご提供します
 
 1.両面ARコーティング
 ウインドウとメニスカスレンズに使用されます。現在、下記帯域におけるARコーティング中心化が
 開発されています。

  - ポリエチレンンコーティング : 60-80μm, 110-160μm, 160-220μm, 320-430μm, 375-510μm,
    480-650μm, 535-725μm, 645-870μm, 695-940μm, 965-1305μm,

  - パラキシリレン系ポリマーコーティング : 99-125μm
 
 HRFZ-Si
の透過率は、上記記載の波長以内では90%以上です。

 
 ポリエチレンコートと未コートのHRFZ-Siウインドウの透過率曲線の事例は、下記の通りです。

 (コーティングは、160220μmに、中心化されています。)

 図1. 未コートと両面ポリエチレンコートウインドウの透過率。ARコーティングは、160220μmに、
 中心化されています。

 2.片面ARコーティング

 通常、半球レンズに適用されます。THTDS設定もしくは、超伝導ボロメータ内で、光伝導性アンテナとして、平面レンズは
 使用されますので、平面レンズ表面はコートされません。
現在、いくつかの特徴的用途向に、99125μmの帯域で
 AR
コーティングの中心化が開発されています。
ARコーティングは、半球レンズの透過率を30%増加しています。
 当社がシミュレートして来ていますARコート付と未コート
レンズ(下記の曲線をご覧下さい)の透過率曲線の形状
 により、半球レンズの透過率の測定は難しいからです。

 図2. 未コートと片面(球面)パラキシリレン系ポリマーコート半球面レンズのシミュレーション透過率コートウインドウの
 透過率。
ARコーティングは、99125μmに、中心化されています。

 
 ご覧の通りに、未コートHRFZ-Si半球レンズの透過率は、6%だけです。
 全内部反射の効果が関連しています。全内部反射の角度は、約17°です。

 シリコンの高屈折率とレンズ内に入射される形状の大部分により、テラヘルツ波は、
 
空気界面を介して、平面レンズ面から反射されます。その為、半球レンズのクリア
 アパーチャは、40%だけです。

 パラキシリレン系ポリマーARコーティングに限らず、ポリエチレンARコーティングの
 上記波長帯域以外の中心化が進行中です。

 お客様が必要とする波長帯域を考慮し、在庫にない製品,形状もご要望によりまして、ARコート付きHRFZ-Si
 ウインドウとレンズを製造します。


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